春ですねぇ。ばらの季節ですね。
この季節になると、園芸店めぐりが始まり、あれよかれよと12株のばらの苗をお世話することになってしまった。
その一つが、写真のレーヌヴィクトリア(多分)というもの。
7年ほど前に新株を購入し、植樹。開花時期は早く、我が家では黄モッコウバラに次いで2番目に咲き始める。
ショッキングピンクの元気な花をつけ、若々しさ満開なのだが、何せ病弱なのである。
壁がちょうどいい感じで風を遮り、風通しは最悪。葉っぱは大きくなっても、新芽のように黄緑で、柔らかく、いつまでも初々しい。青虫からみたら、さぞかしみずみずしい葉っぱなのだろう。
毎年黒点病にやられ、一番花、二番花以降は、ほぼ葉っぱは黒く変色する。やせ細った茎に、開かない花のつぼみ。別の場所に移植しようか、でも、何度も植え替えで失敗しているし…。という具合で、年月だけは過ぎていったのだった。
それが、今年、見てください、この緑!この時期まで葉っぱが残っているのは今年が初めて。
「きれいでしょ。大きくなったでしょ。こんなに体が丈夫になったんだよ」
ついでに言えば、「お母さん、もう心配しなくていいよ」と言っている感じ。
人間の子どもも同じなんだろうな。未就学児のころは、体が弱くて、この子は大丈夫なのだろうか、と思っていても、小学校に入るととたんに熱を出さなくなる。
薬のおかげでもなく、親のおかげでもなく、子ども自身の生命力で成長していく。子どもの生命力をもっと信頼してもいいのかもしれない。ついつい心配のあまり口を出してしまうことも多いが…。
でも、正直、黙っているのって辛いのよねぇ。う~ん。