平和を祈る

たいそうなタイトルをつけてしまいました。私事ですが、毎年、秋には水墨画で大きな作品を所属の団体展に出品しております。今年もF120号(1940mm×1303mm)の絵を描きました

シーシュポスの嘆き

シーシュポスはギリシャ神話に登場しますが2度にわたって神々を欺き、大岩を山頂まで運び上げる罰を受けます。しかしその岩はもうすぐ山頂に着く直前に重さで下まで転がり落ちてしまい、苦行は永遠に続くのです。「シーシュポスの岩」とは徒労を表す言葉でもあります。

戦争は果てしない徒労であり、限りなく残酷なものです。ロシアのウクライナ侵攻はいまだ続き、世界には戦乱が絶えることがありません。我々全員がシーシュポスなのではないか、とそんなことを考えながら描きました。

遺産 

この絵は去年の作品です。原爆ドームを描きました。大きさは同じ120号です。

夜明け

これはサムホールサイズ(227mm×158mm)の小品です。愚かなだけではないはずの人間の希望を描きました。諦めてしまったら、そこで終わってしまう。そんな気持ちを込めたものです。

戦争を起こすのは大人たちです。そんな大人をみて子どもたちは育っていく。それを忘れてはいけないなあと思っているのです。

(ハンドルネーム まつりん)

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