10月の理事会

10月の理事会(Zoom利用)が行われました。

養成講座を修了した13期生の実地研修の様子、補正予算について、特に、緊急事態宣言が解除された現在、目白押しの外部団体を含めた研修・イベントについて時間をとって話し合われました。

気の早い話かもしれませんが、来年の公開講座の開催も正式決定しました。

コロナ第6派の襲来が懸念されていますが、このまま落ち着いてくれますように。

今年も始まりました

つい最近まで半袖を着ていたのに、今週は涼しいを通り過ぎ朝晩は寒さを感じるようになってきました。

もう10月も後半。

コロナ禍になって3度目の受験シーズンが始まりました。

一昨年度は、まだコロナウイルス感染症というものが、一体どんなものか分からず、3月からの一斉休校の中、受験を迎えた子どもたちもたくさんいましたね。

昨年度は感染者数が増え、国立大学の二次試験を中止する大学もありました。
センター試験から共通テストに切り替わった初めの年でもありました。

ただでさえ、不安がいっぱいの受験生。ましてコロナ禍、どんなに不安だったろうかと思います。

そして今年度。

ワクチン接種も進み、ここ最近は感染症数も驚くほどに減少しています。

子どもたちの不安が減るよう、このままの状況が続くことを願うばかりです。

私たちにできること。
子どもたちの声に寄り添うこと、そして うつらないためにうつさないために油断せず、マスク・手洗い・消毒、密を避けるなど基本的な感染症対策は必要ですね。

チャリティウォーク

お世話になっている認定NPO法人とちぎボランティアネットワーク主催「第9回チャリティウォーク」に参加してきました。

1昨年までは、宇都宮から日光までいろは坂を登って往復1泊2日を歩き通すという過激なイベントだったので、参加することなど考えもしなかったのですが、コロナ禍の影響で縮小となり宇都宮から大谷多気山往復22㌔のウォーキングとなったのでした。

そもそも、チャリティウオークの前身は、栃木市内や大平町ハイキングのゆるいイベントで、その頃は、楽しく参加した記憶があります。

変わらないのはファンドレイジングの仕掛けのうまさ。参加条件として個人も団体も寄付がいる形式で、今回はお金以外にも物品の寄付が必要です。集まった寄付は県内のフードバンク活動に使われ、自分の寄付を県内に複数あるフードバンク活動を行う団体の中からどこに支援するかの指定もできます。

周りを見渡せば、老いも若きも嬉々として歩く。懐かしい顔ぶれに会って無事を確認する。足を引きずりながら、やっとのことでたどり着いて「ありがとうございました」と、なぜかお礼を言ってしまう。

「まんまとやられた感」もすがすがしい。同じNPOとして、社会問題の解決のための活動には絶対お金も必要なことは身に染みているので、ある意味たいへん勉強にもなった一日でした。

何より、運動できたし!(一人でこの距離は歩けない・・)

うずまのなまず

一昨日10月7日の夜、関東地方は揺れました。千葉県北西部を震源とする、東京都と埼玉県の一部で最大震度5強を観測する地震でした。栃木県では、震度3~4でした。栃木県の最南端(埼玉県と茨城県の県境付近)は、最大震度5強を記録した埼玉県宮代町から車で1時間程度の位置にありますが、震度3だったというから驚きです。地質や地形の違いでしょうか。

そろそろ寝ようか…という時間帯だっただけに、びっくりされた方も多かったでしょう。怖い思いをされた皆さま、被害に遭われた皆さま、お見舞い申し上げます。

栃木県は昔から災害の少ない県だといわれていますが、栃木市にはこんな郷土玩具が伝わっています。

“巴波(うずま)の鯰(なまず)”という、地震除け、災害除けのお守りです。

子ども虐待事件のこと

重い内容です。気が向かない方はスルーしてください。

またしても悲しい事件が起こってしまいました。大阪府内で3歳の男児が母親の交際相手に熱湯を浴びせられ、虐待死させられたという事件です。こうした悲しい事件は、いつまでたっても後を断ちません。

かつて栃木県内で、幼い子どもに対する凄惨な事件が起きました。2002年11月、宇都宮市で里子として引き取った当時3歳の女児を里親が暴力をふるって死なせてしまう、という虐待事件でした。そしてその2年後、同じ栃木県小山市で、またしても幼い兄弟(3歳と4歳)が同居の男によって橋の上から川に投げ込まれ、殺害されるという痛ましい事件が起きました。これらの事件は全国に広く報道され、人々の大きな注目を集めました。

どちらも児童相談所がかかわっていながら命を救えなかったということで、児相の体制や意識の甘さ、行政の連携の悪さなどの問題が指摘され、メディアや関係各機関に多くの批判が寄せられました。その後、子ども支援を充実させようと様々な対応がとられることとなりましたが、実際にはなかなか現実に追い付いていないようです。

不本意に命を奪われてしまった幼い子どもたち。この世に生を受けて、まだいくらも生きていなかった子どもたち。ひどい目にあわされ報われることなく天国へ行ってしまったのです。本当にむごい話です。子どもたちがかわいそうでなりません。

でも…この事件をきっかけに児相はじめ行政側の対応が変わりました。里親への支援体制が配慮され、強化される方向へ進んでいます。といってもまだまだ不十分なところが多すぎですが、それでも以前に比べればずいぶん良くなったのではないかと感じます。そしてそれによって、以前ならば悲惨な境遇に陥ったかもしれない子どもを救うことにつながったケースも、多々あるだろうと思います。

3人の子どもの命が奪われたのは本当に痛ましく悲しいことですが、結果として、この子たちが身をもって児相や行政の意識や対応を変えてくれたのだと思います。後に続く子どもたちのために、とてもとても大きな未来を残してくれたのだと思います。3つの命は決して無駄にはなっていません。

この記事を読んでくださった皆さま、このように書くと、悲惨な結末を迎えた子どもたちの死を美化しているように受け取る方がいらっしゃるかもしれませんが、決してそうではありません。誤解なきようお願いします。虐待、殺害は凶悪犯罪です。

虐待で命を奪われた子どもたち、天国で安らかに眠ってください。あなたたちの冥福を、心から深くお祈りします。

受け手養成講座が終了しました

コロナ禍で大変な状況ではありましたが第13期受け手養成講座が無事終了しました!

感染対策のためにオンラインでの研修や、十分な距離を取ってのロールプレイなどやりづらかったところも多々あったと思います。

ですが13期生の皆さん、毎回熱心に研修に取り組んでいました。

そんな姿をみると、私たちも初心にかえる思いです。

養成講座の後も継続して研修を続けながら、これからは受け手として実際に子どもたちの声を聴きます。

一緒に活動できる仲間が増えて、とても嬉しく心強く感じています。

1人でも多くの子どもたちとつながれたらいいですね!

9月の理事会

先週、オンラインで理事会を開催しました。

緊急事態宣言は解除されますが、まだまだ予断を許さない状況が続きそうです。今年度残りの理事会もオンラインでの開催になりそうです。

理事会では日々の活動状況の確認や、来年度の予定について話し合いました。

養成講座終了後も研修が目白押しです。研修内容や、日程、役割などについても話し合いが行われました。

予定通り研修が開催されるよう、このまま感染状況が落ち着くのを願うばかりです。

「にじいろダイヤル」開設

暑さ寒さも彼岸まで・・といいますが、昨日は大変蒸し暑かったですね。今日は秋分の日。皆様、素敵な休日を過ごされますよう。お墓参りにいらっしゃる方も多いかもしれません。

ところで、10月1日から栃木県ではLGBTQなど性的マイノリティ、性的指向・自認に関する悩みを専門で受け付ける無料電話相談「にじいろダイヤル」を開設します。現在、やはり県では性の多様性に関する理解を増進するための条例制定を目指し、パブリックコメントも募集しています。行政もダイバーシティに関して動き出しているようで心強く感じます。チャイルドラインも行政を含め様々な団体と連携をとって安心安全な社会づくりを目指していきます。

県提供のカード 県有施設、学校などに配布されました

受け手養成講座と継続研修(第8・9回)

9月12日(日)第13期受け手養成講座(第8回・9回)および継続研修が、午前~午後にわたって行われました。

チャイルドラインとちぎ設立以来、初めてのZoomによる研修です。事前に接続の練習の機会を設けていたこともあり、大きなトラブルなく無事に終了することができました。どちらも事前に資料を配布されての研修でした。

午前のテーマは「電話相談の基本姿勢」。講師は埼玉学園大学教授の杉山雅宏さん、臨床心理学がご専門です。“人は話を聴いてもらえないと自分は大切にされていない、と受け止めてしまう”というお話から始まったエネルギッシュな講義は、相談を受けるにあたって当たり前のことを、改めて気づかされるよい機会となりました。

午後のテーマは「子どもの現状・社会的養護」。講師は「那須こどもの家(児童心理治療施設)」施設長の田中浩之さん。長く児童養護に携わってこられました。昨今子どもへの虐待の増加で社会的養護の存在がクローズアップされてきましたが、実は社会的養護には4つのタイプがあること。それぞれの施設の役割、歴史、使命、それに託された思いを、普段あまり知る機会のない社会的養護の実態について、詳しくお話していただきました。

今回感じたことですが、Zoomによる講義について、講師と受講生のあいだには実際にはかなりの距離があるはずですが、目の前のモニターで拝見しているため、ものすごく距離が近く感じられました。そして、より深く心に沁みわたることを実感しました。Zoomの研修もいいものだと思います。