7.疑似言語
疑似言語とは
- 擬似言語(ぎじげんご)は、擬似的なプログラミング言語のことで、一般的に使われる記述法を交えることで、アルゴリズムの理解などを助けるために使われる。
- この擬似言語は、基本情報技術者試験独自のものなので、試験問題に仕様書が添付されている。
- 基本情報処理試験のアルゴリズムに関する問題ではフローチャートが使われていたが、現在ではフローチャートの代わりに疑似言語が使われている。
疑似言語とフローチャートの比較
データ型の宣言
疑似言語では、プログラムで使用する変数、配列の宣言を書く。
〇データ型:変数名(配列名)…
疑似言語で扱えるデータ型
疑似言語では、次の名称でデータ型を記述する
整数型 実数型 文字型 文字列型 論理型
フローチャートでは、変数、配列の宣言は書かない。
順次
上から下に処理を書くことは同じ。長方形の図形記号は用いず、処理の頭に「・」をつける。
疑似言語では、プログラムで使用する変数、配列の宣言を書く。
〇データ型:変数名(配列名)
双岐分岐
例1
if-else文は、次のように記述する。
例2
次のように記述する。
多岐分岐
例
繰り返し(ループ)
前判定の例
後判定の例
継続条件の書き方
while文の書き方
for文の書き方
繰り返しのネスト(多重ループ)
疑似言語 仕様
キーボードからの入力
・kingaku ← nextInt()
右辺は、入力に用いたメソッド名を記述
画面への出力
・println(kingaku)
出力に用いたメソッド名(出力する変数)
疑似言語の1行目
疑似言語の1行目には、プログラム名を書く。副プログラムの場合には、次のように書く。
疑似言語の留意点
資格試験のために用意されたもので、実際のソフトウェア開発では利用されていない
表現できない構造がある case-switch文など
復習問題
1.次の変数宣言を疑似言語で書きなさい。
整数型 変数名 x y
実数型 変数名 avg
2.次のフローチャートを疑似言語で書きなさい。
(1)
(2)
(3)
(4)
3.疑似言語では、コメント文は、( a )と( b )で囲む。