『戦争は女の顔をしていない』は、ノーベル文学賞作家であるスヴェトラーナ・アレクシェーヴィッチの作品である。母の故郷のウクライナで生れ、育ったのはベラルーシである。
この作品は、ソ連が第二次世界大戦、ドイツを相手に闘った頃の話である。戦争の初期、18歳以上のなら男女の別なく兵役につけた。飛行士、狙撃兵、看護師、炊事担当など。政府のプロパガンダに乗せられて、愛国心により、志願する女性も多くいた。
実際に存在している一人ひとりの証言で、ページはつづられている。
勇んで戦地にむかったものの、過酷でむごい戦場。なんとか無事帰国したものの、「男漁りに行ってきた」などの風評、悩まされるPTSDなど、彼女たちの戦場は生涯続く…。
今また、ヨーロッパで戦争が起こっている。時代に、政治に翻弄されている人々がいる。
この本は、間違いもなく反戦の本である。戦場の記録である。
同名で、漫画にもなっている。今まさに手に取ってほしい本である。
