「カンガルーOYAMA」さんのマスク

3年前に発生した新型コロナウィルス感染症。現在は規制が緩和され、街には人があふれていますが、いまだ終息の気配は見られず、誰もがマスクを着用し、アルコール消毒を欠かしません。

発生した直後はマスクを買い求める人が殺到し、あっという間に売り切れて、困った国民はついにマスクの手作りを始めました。気が付くと私たちの事務所にも、裁縫上手な仲間が縫ったマスクやお孫さんが作ったというマスクカバーが、「ご自由にお取りください」と置かれていたりしました。ただし数に限りあり…当然といえば当然ですね。

うちはマスク争奪戦に負け、手に入れられなかったひとりです。家じゅうマスクを探してかき集めても、たいした枚数にはなりませんでした。その中に、なんと個装のマスクを発見!しかも5枚も! これは“こども虐待防止”の啓発活動をしている「カンガルーOYAMA」という団体が、イベントなどでいつも配布しているPRグッズ(パンフレット、オレンジリボン、マスク)3点セットのものでした。PRといっても、宣伝というよりも広報といったイメージですが。このマスクが個装になっていたため、必要な時に持ち歩けるように、と使わずにとっておいたのです。

小山市は、こども虐待防止を呼び掛けるオレンジリボン発祥の地。かつて小山市で幼い兄弟が虐待され川に投げ込まれ命を落とす、という痛ましい事件が起きたことがきっかけでした。「カンガルーOYAMA」も私たち「チャイルドラインとちぎ」も、栃木県虐待防止ネットワークでともに活動する仲間です。

このマスク、おかげさまで、急場しのぎに助かりました。「カンガルーOYAMA」さんに感謝です。しかしなぜ、こども虐待防止の啓発のためのグッズにマスクが??? 謎です。今度会長さんにお会いしたら、聞いてみたいと思います。

これがマスクの外装
初期のものなので「児童相談所全国共通ダイヤル」が古い番号になっている
現在は 189
これがマスク本体 もちろん不織布製

(ハンドルネーム Iris)

~今年最後のブログ当番よりご挨拶~
全国の皆さま、今年一年、ご来訪いただきありがとうございました。
どうぞ、良いお年をお迎えください 。(^-^)v

「サンタdeラン&クリーン」

12月18日 日曜日、子どもの貧困撃退💛チャリティーイベント「サンタdeラン&クリーン」がオリオンスクエアで開催されました。

チャイルドラインとちぎは今年は寄付先団体として参加、会場警備やピザの販売をしました。

ピザは生地を伸ばして具材をトッピング、そして石窯で焼き上げ雪が降るほどの寒さの中、熱々のピザは大盛況でした。

そしてチャイルドラインとちぎを応援してくれるボランティアランナーも激走!してくれました!

寄付やピザの販売など、たくさんの方にご支援いただきました。

心より感謝申し上げます。

(ハンドルネーム いちご)

殺生石~呪いの真相~

栃木県北部の那須高原に、「殺生石」と呼ばれる史跡があります。国の名勝に指定され、栃木県指定文化財にもなっています。

「殺生石」には、平安時代の終わりごろ、九尾の狐という尻尾が9本ある妖怪が悪行をはたらいたため、陰陽師阿倍泰成により都を追放され、逃れてきた下野の国(しもつけの国:栃木県)那須の領主らに退治され、その死骸は石になった、その石が毒気を放出して近づく生き物を殺したため「殺生石」と呼ばれるようになった、という伝説があります。

今月7日、その近くでイノシシ8匹の死骸が発見されました。ここで思い出されるのが、上記の伝説ですが、真相は、地面から発生する毒性の強い硫化水素を吸い込んだため死んだ、とみられています。この付近は実は火山地帯(那須岳=茶臼岳とも言う)で、常に硫化水素が発生しています。温泉の匂いの、アレですね。

ですが、科学が発達していない昔は、こういった出来事~何か良くない事~が起こると、誰かの祟りや呪いのせいだとと考えられていました。その結果、何のかかわりもない人々が無実の罪をきせられ、犠牲にされたというむごい史実があります。有名なところでは、中世ヨーロッパの魔女狩り、あれも似たようなものではないでしょうか。

恐ろしい事件や不可解な異変が起きた時、恐怖や不安を感じるのは普通のことです。ですがほとんどの場合、ちゃんとした根拠、原因があるものです。こんな時こそ落ち着いて、冷静な目を持って判断できるような人間になりたいと思います。

そういえば今年3月、その殺生石が真っ二つに割れるという現象が起きました。この時は、劣化とか、もともとひびが入っていたとか、石内部に含まれていた水分が膨張して破裂したとか、いろいろ言われていましたが、単なる自然現象にすぎなかったようです。 巷では、九尾の狐の呪いが解き放たれた、などとちょっとした話題になっていたようですが。

地元・那須町ではこの物騒な伝説を逆手にとって、毎年5月に「参加者は全員狐のお面をかぶらなければいけない(またはフェイスペイント)」というお祭り「御神火祭」、7月には狐にちなんだイベント「那須九尾まつり」があります。こちらは、なんだか楽しそうですね。人間の知恵はすごいです。

なお、殺生石付近には遊歩道が整備されています。発生している硫化水素は、通常は、生命に危険が及ぶほどの濃度ではありませんが、毒性があることには変わりありませんので、気を付けて散策してくださいね。

(ハンドルネーム Iris)