カード配布

毎年恒例カード配布! 私たちは18才までのより多くの子どもたちにチャイルドラインを知ってもらえるよう、毎年、栃木県内全ての小・中・高校・特別支援学校にカードを配布しています。

学校のごとに児童・生徒数分のカードを封筒に。まずは100枚ずつの束をつくり、残りは手作業で数えます。数えては途中で忘れ…そんなことを繰り返しセット完了です。

カードは学校を通じて子どもたちの手に届きます。

カードにはチャイルドラインの電話番号(フリーダイヤル)やQRコードが書かれていて、 読み取るとそのままフリーダイヤルに、オンラインチャットにつながることができます。

「戦争は女の顔をしていない」

『戦争は女の顔をしていない』は、ノーベル文学賞作家であるスヴェトラーナ・アレクシェーヴィッチの作品である。母の故郷のウクライナで生れ、育ったのはベラルーシである。

この作品は、ソ連が第二次世界大戦、ドイツを相手に闘った頃の話である。戦争の初期、18歳以上のなら男女の別なく兵役につけた。飛行士、狙撃兵、看護師、炊事担当など。政府のプロパガンダに乗せられて、愛国心により、志願する女性も多くいた。

実際に存在している一人ひとりの証言で、ページはつづられている。

勇んで戦地にむかったものの、過酷でむごい戦場。なんとか無事帰国したものの、「男漁りに行ってきた」などの風評、悩まされるPTSDなど、彼女たちの戦場は生涯続く…。

今また、ヨーロッパで戦争が起こっている。時代に、政治に翻弄されている人々がいる。

この本は、間違いもなく反戦の本である。戦場の記録である。

同名で、漫画にもなっている。今まさに手に取ってほしい本である。

チャイルドライン支援センター総会

2022年6月11日土曜日 チャイルドライン支援センター2022年度通常総会が開催されました。

会場はBIZ新宿(新宿区立産業会館)多目的ホール。zoom併用のハイブリッドな会議です。オンラインの会議ツールはとても便利なものです。

CLとちぎは会場参加でリアル出席いたしました。なつかしい顔にも出会え、やはりいいものです。団体、個人合わせ会員数101のうち会場出席33、zoom参加42、書面表決提出13、委任4 で総会スタートとなりました。

相変わらず熱い総会。シャンシャンと終らないのが恒例のチャイルドライン総会らしく理事の報告、説明に様々な意見、質問が出て当初の予定を大きくオーバー。5時間近い討議となりましたが、全議案可決となり無事総会終了となりました。そして、今日から新体制の支援センター理事会が発足となりました。どうぞよろしくお願いいたします。

2020年のユニセフレポートで日本の子どもたちのパラドックスな状態が明らかになりました。それは、先進38ヵ国の中で、身体的健康度では1位の日本の子どもの精神的幸福度が37位であることに象徴されています。チャイルドライン会員として、今、自分たちがすべきことはなにか、改めてしっかり考えていこうと再確認できた総会となりました。

小さな命のコンサート

 太陽が西の山並みに沈み、薄暮から夜へとあたりが暗くなるころ、この時期、我が家ではささやかなコンサートがくりひろげられます。ステージは我が家の庭。演奏するのはカエルたち。
 まずは“グァッ、グァッ、グァッ…”とメインボーカルの声。続いて“ケロ、ケロ、ケロ…”とバックコーラスが花を添えます。まさに、童謡の「かえるのうた」そのものです。カエルたちは、元気よく、のびのびと歌います。まるで「生きているのがうれしいんだ」といわんばかりに。聞いているこちらまで気分がよくなってきます。若い男の子たちのアイドルグループ、というイメージでしょうか。

 夏休みが始まるころには、いよいよ夏の風物詩、セミの大合唱です。さながら炎天下のロックコンサート、とてもパワフルでエネルギッシュ(というか、ハッキリ言ってやかましい)です。人間なら、思わずスポーツタオルを振り回して共感の意を示すところでしょう。でもその前に、熱中症で倒れる人続出、病院送りになりそうな。
 アブラゼミ、ミンミンゼミから始まったコンサート、ヒグラシがメンバーに加わる頃になると、そろそろコンサートはエンディングです。

 涼しい風が吹くころになると、今度は虫たちの登場です。スズムシ、コオロギ、クツワムシなど、素敵なアンサンブルを聞かせてくれます。心地よい、鈴の音のような響きに癒されます。

 やがて地上は寒く厳しい冬を迎え、野外コンサートはしばらく休止です。この期間に、小さな生き物がまたコンサートをひらけるように、人間は会場整備(お庭のお手入れ)にいそしむことにしましょうか。

 そして春がめぐって来ると、聞こえてくるのが、野鳥の歌です。これは我が家が田舎だからなのですが、庭にやってくるのはお馴染みのスズメやオナガ、ヒヨドリ、セキレイ、メジロなど。
 とっても、かなり、ものすごく、運がよければ、なんと!ウグイスの鳴き声を聞くこともできます。ここで一句詠めたら最高なのですが、あいにくそのような才能もセンスも無く…涙。
 それから、空高く舞いながらさえずるヒバリ。ひときわ高いところ(電線)でコロラチューラ・ソプラノのような声を響かせてくれるカワラヒワも、まるでオペラのアリアを歌っているようです。(と、書きましたが、実はさえずるのはオスのみらしい?)

 こうして野鳥たちのステージがクライマックスを迎えると、まもなくカエルたちの出番がめぐってきます。

 ささやかな、小さな命のコンサートは、自然の豊かさ、平和のありがたさをしみじみ感じさせてくれるひとときです。感謝。