別れと出会いの季節にふたご座のお話

3月も半ばになりました。
高校・中学校ではもう卒業式は済み、来週はほとんどの小学校で卒業式が行われるようです。
そのあとは在校生の終業式(修了式)、そしていよいよ春休みですね。私の子ども時代は春休みでも宿題がありましたが、学年が変わるせいか、今は出さない学校が多いと聞きます。子どもたちにとってはうれしいことですね!

卒業・入学・進級・就職・引っ越しや、社会人では職場の異動などで環境の変わる人も多いことでしょう。
親しい人との別れがあったり、新しい人との出会いがあったり…そう、春は別れと出会いの季節です。

そんな別れと出会いの季節、ようやく寒さが和らいでくるこの時期に、久しぶりに夜空に目をむけてみようと思います。

晩ごはんを食べ終えたころに頭の上を見上げると、明るい星がふたつ、並んでいるのが見えるでしょう。これが星占いの星座にもなっている、ふたご座の星、カストルとポルックスです。ギリシャ神話に出てくる双子の兄がカストル、ちょっと明るいほうが弟のポルックスです。

ふたりはとても仲が良く、ふたりで様々な冒険や戦いに挑み実績をあげた英雄でした。ところがある戦いで、カストルが敵にやられて命を落としてしまったのです。残されたポルックスは、たいへん嘆き悲しみました。実は彼らは、大神ゼウスとスパルタの王妃レダの間に生まれた双子で、兄のカストルは限りある命の人間の子、弟のポルックスは神の子であったため不死身でした。

ポルックスは自分の命と引き換えにカストルを蘇らせてほしいとゼウスに願い出ましたが、それはかなえられませんでした 。
そこでふたりの永遠の別れを不憫に思ったゼウスは、ふたりを天に上げて星座にし、1年のうち半年は一緒にいられるようにしてあげた、というお話がギリシャ神話に伝えられています。
(ものすごく簡単に説明すると、ふたご座は寒い時期に見える星座で、暑い時期には見ることができないから。)

今は距離的には離れても、LINEやメールでいつでも連絡の取れる世の中になっています。とはいえ、親しい人とリアルに会えなくなるのは寂しいものですよね。せっかくのSNSなのですから、間違った使い方ではなく、安全に有効活用したいものだなあ、と、なぜがふたご座を見上げながら思います。今はこんな時代なのですね。

(Iris)

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