イブ・ネッツハマー展

今月から宇都宮美術館で開催となった、イブ・ネッツハマー展に行ってきました。日本では初公開となる、スイスの現代美術の若手ホープの作品展です。

ネッツハマーは、インスタレーションを設置するために展覧会前に美術館に来ましたが、それ以前にも栃木を訪れていたそうです。

大谷石採掘場跡地

宇都宮市西部の大谷石採掘場跡地、足尾銅山跡地の地下空間に深い感銘を受けたそうです。

また、県内では竹工芸が盛んですが、今回の展示にも竹を使った作品が展示されています。それは県内の工房の協力によって作られました。

ネッツハマーは大いなる空洞に魅かれたとのこと。竹もまた、その内部に空間を保有しています。また、彼は地下に潜る映像作品も発表していますがそれは自分自身の内部に思いをはせることにつながるのではと、勝手に解釈しました。

ぎゅうぎゅう詰めな状態ではなく虚ろな広がりも重要なもの。ゆとりがないと吸収することもできない、そんなことも感じました。

美術館内の会場に至る廊下の、透明すぎて鳥や人も!ときどきぶつかるガラスにも彼のドローイングが施され、外のオルデンバーグの作品といい感じにコラボしていました。

線が見にくいですがガラスにご注目を

ロビーのインスタレーション。竹が使われています。回転するプロペラに映像が流れていますがよく映りませんでした。

回転する竹のインスタレーション

by まつりん

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