つらいんだものね

いよいよ2学期が始まりました。この時期気になるのが、子どもの自殺や不登校の増加です。新聞やテレビ番組などでも、そういった子どもを心配する声や子どもの気持ちの理解、子どもへのかかわり方などの話題を目にする機会が多くなります。

多くの子ども支援の団体は、そういった子どもの悩みを受け止め相談に対応するために、窓口を開いています。私たちチャイルドラインもそういった子どもたちの心により多く寄り添えるよう、開局日を増設して対応しています。

そういった子どもたちが私たちにおはなししてくれることで、少しでも心が癒され前向きになれればいいのですが、なかなか簡単なことではないようです。

本当に生きづらい世の中ですが(私自身も実感している)、日々暮らしていれば明るい出来事もあります。興味を惹かれる、感動する、楽しい出来事も。最近耳にした話題を書いてみると…先月25日には宇都宮動物園でキリンの赤ちゃんが誕生したり、26日には宇都宮市で次世代型路面電車システム“LRT”が30年の歳月を経て開業し、昨日31日にはスーパームーン(月の見かけの大きさが今年最大になる)とブルームーン(月に2回の満月)が同時に起きるという珍しい天文現象が起きたり…。でも、追い詰められた子どもたちは、そういった事に目を向けるだけの余裕もないと思います。子どもたちは、必死に生きています。

それでもまわりに親身になって受け止めてくれる大人がいれば、ちょっとだけホッとします。なぜなら当の子どもが「自分の居場所がない」と思っていても、とりあえずは安全に暮らせる場所があるからです。大人の方、お子さんを支えて見守ってあげてください。

「死にたい」と訴える子どもの中には、家庭は安らぎの場ではなく、虐待を受けている子どももいます。一番守ってほしい、一番愛してほしい大人から暴力を振るわれ痛い目にあわされたり、ひどい言葉を吐かれたり、食事をさせてもらえなかったら、どんなに怖くてつらいことでしょう。悲しく、苦しいことでしょう。これでは、悩みを話すどころではありませんよね。そして、そんな大人も、たぶん大変な苦労をしているのではないかと思います。でも、大人の方、どうかお子さんをぶたないで。

一日も早く、子どもも大人も、誰もが安心して安全に、幸せに暮らせる社会になることを願っています。

(Iris)

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