宇都宮にあるNPO法人青少年の自立を支える会の理事長である星俊彦さんが亡くなられた。
児童養護施設を退所後、頼れる人のいないこどもたちを受け入れるための自立援助ホームを設立した。栃木県の社会的養護の先駆者の1人である。
ここ10年は、病を得て、身体が動ければ…と悔しい思いをされていたのであろう。
私が1番印象に残っているエピソードは、虐待から施設に入った女の子と付き添いで星さんにあった時のことである。
たまたま彼女の看護師実習の病院が星の家に近く、実習中駐車場をお借りできないか、と頼みに行ったのだ。
彼女が恐縮し、感謝の念を述べていると、星さんが一言、「やってもらってばかりいるのも辛いんだよね」と。
いつも誰かの助けを受けてる、援助を受けてる。それはそれで大変なんだ。受ける側も辛いんだ。サポートする側には、傲慢さがなかったのか、と気づくきっかけとなった。
長い病を経て、どうぞ安らかにお休みください。ご冥福をお祈りします。
(ハンドルネーム きりさん)