全国フォーラムの思い出

毎年この季節になると思い出すのが、全国フォーラムのことです。

私たちチャイルドラインとちぎは2001年に発足以来、毎回参加を続けて来ました。広島、石川、千葉、三重、東京、福島、福岡…。傾聴ボランティアとしての知識と技術の向上、子ども支援の活動の充実と発展を目指し開催される全国規模のこの大会合は、主催団体により多少の違いはありましたが、1日目は午後から開会式に続く基調講演やパネルディスカッション、夜は懇親会。翌2日目は午前中から分科会がお昼をはさんで続き、最後は全体会で幕を閉じるというスケジュールで進められていたように記憶しています。

基調講演やパネルディスカッションは、子どもの実情や子どもを取り巻く社会の現状、子ども支援に関するテーマが多かったという印象で、その分野で著名な方を講師に招き、単独の団体ではなかなか実現が難しいだろう講話を拝聴することができた貴重な機会でした。時には外国の方が通訳付きで登壇されることもあり、日本のチャイルドラインも国際的になったことを感じたものです。

社会の情勢を反映してか、初期の頃にはなかったジェンダー(性)に関する分科会が設定されるようになったのは、最近の特徴でしょう。オンライン(チャットやメール)というツールが、テーマに取り上げられるようにもなりました。毎回、内容のぎっしり詰まった、学びの多い2日間だったと思います。

夜の懇親会では、全国各地から集まった仲間の皆さんと親睦を深め、情報交換をしたり体験談を分かち合ったり。おしゃべりに花が咲きました。当然ながらほとんどの方と初対面でしたが、日々の活動の目的は同じです。「そうそう、うちも!」と共感することもあれば、「うちでやるときには気を付けよう」と逆に教訓となるお話をうかがえたり…。他団体の仲間とお話しするたびに、世間は広いなあ、と感じたものでした。

千葉のときには全員参加のゲームが行われ、とちぎの仲間の一人が最後まで勝ち残りました。そのときの賞品は、基調講演をされた明橋大二氏(精神科医・スクールカウンセラー)の著書「10代からの子育てハッピーアドバイス」とチャイルドラインのオリジナルTシャツでした。

福島では、「からむし織り」という素朴な味わいのある伝統工芸の出張販売があったり(すっかりファンになりました)、アトラクションで地元の和太鼓チームが迫力ある演奏をしてくれました。珍しく立食パーティ形式ではない丸テーブルでの会食だったので、おもに同じテーブルの仲間との交流にはなりましたが、落ち着いて楽しむことができました。

「食べ物を大切に」と持ち帰り用のパックが配られ、驚かされたことがあります。あれはどこでの開催だったでしょうか。でも、食べ物を無駄にしないのは、大事なことです。他にも…それぞれに思い出がありますが、キリがないので、このへんで。

出会った皆さんは、本当に、バイタリティあふれる方ばかり。私もパワーをもらいました。 これからの全国フォーラムはどうなるでしょうか。再び開催される日を楽しみにしていま す。

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