全国研修 子どもの権利

かつてチャイルドラインでは、全国フォーラムと東京で開催される全国研修が隔年で実施されていました。このたび、久しぶりにオンライン(Zoom)で全国研修が実施され、全体で65人ほどの参加がありました。

日 時:3月19日(日) 13:00~16:00

【前半 講演会】
〇講 師:金子由美子さん
・NPO法人さいたまユースサポートネット理事
・特定NPO活動法人チャイルドライン支援センター理事 他
・元埼玉県公立中学校養護教諭
〇テーマ:コロナ禍で顕在化した子どもの生きづらさ ~子どもの権利条約と社会情勢・新しい視点の勉強会~

不遇な環境で生活することを余儀なくされる子どもたち、トラブルに巻き込まれてしまった子どもたちの実情やそれに対する大人のかかわり方、支援の実態など、メディアでは報道されない詳細をうかがうことができ、具体的でよかったです。同じような悩みの子どもたちから相談を受けたときに、背景が理解しやすくなり、共感しやすくなると思いました。

告知から実施日まで期間が短く、参加したくても都合がつかない方が多かったことから、期間限定で4月1日~4月22日まで、チャイルドライン関係者のみYoutubeで視聴できます。事前に配布される資料はとてもわかりやすくまとめられており、視聴前に目を通されておくことをお勧めします。

【後半 グループディスカッション】

  • 子どもアドボカシーについて 
  • 救済制度とのかかわりについて
  • 子どもが守られる地域づくりについて
  • 子どもの自死(希死念慮)について
  • 家庭の状況(親子関係・虐待)について
  • 学校・友だち関係について
  • ヤングケアラーについて

各グループ6人ほど(参加者の多いテーマは2グループで)、1時間近く話し合いが行われました。ファシリーテーターの方が上手に進めてくださったので、こういった話し合いでありがちな消化不良を起こさないで済んだのは、本当にありがたいことです。そして、ほとんどのグループが「チャイルドラインは子どもの心を受けとめてあげられる貴重な場」ということを改めて確認した、ということでした。

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