二男が、今春から進学のために一人暮らしを始めた。
人と話すのが苦手で、親としては心配がつきない。引っ越し後一週間たって、泊まりに行くと…ソファの梱包は解かれないまま、組み立て家具は途中までで頓挫、そしてwifiは電源は入っているが繋がらない状態(涙)そして、引っ越しのゴミの袋が、ゴミを出す日に寝坊したらしく、幅をきかせている。
ソファを出し、家具を組み立て、wifiをつなげ、ゴミを車に積んで、一つ一つ問題をクリアして意気揚々と栃木に帰ってきた。
そして、新高校一年の三男に「心配だ、これはちょくちょく行って様子を見てこないと」と話したら、三男が「お母さん、もしかして一ヶ月に一回行くつもり?お兄ちゃんのことは、もう友達に任せましょう」と言われてしまった。
友達とは、同じ大学に進学した高校の同級生のことだ。
本当にびっくりした。でも、三男の言葉で目が覚めた。二男のお世話をしている時、充実してやり甲斐があった。大変、大変、と言いながらも楽しかった。親としてやってあげることができる喜び。まだまだ世話が焼ける、と。
三男は、「お母さん、子離れしなよ。そんなことしてても、お兄ちゃんのためにならないよ亅と気づかせてくれた気がする。
三男の言葉がなければ、ズルズルと二男の自立する機会を奪っていたような気がする。三男の言葉で、二男の人生、主導権を二男に渡そう、二男の生きる力を信じよう、と覚悟ができたような気がする。
(ハンドルネーム きりさん)