土屋佳子先生公開講座

いよいよ第14期養成講座開講です。第一回目は公開講座でスクールソーシャルワーカーの土屋佳子先生をお呼びしました。

この公開講座の後もまだ募集受付を行っています。そして、次回からいよいよ受けて養成の実質的な研修開始です。

新聞取材、SNSでの発信、土屋先生ご自身もカウンセリング研修の講師をされていたというご経験もあり、たくさんの参加者をお迎えすることができました。

大盛況!!

先生はご経験からたくさんのデータもお持ちですが、今回はあえて数字を出さず、ご自身の経験を語ってくださいました。

え!  そんなことお話しくださって大丈夫?というような自己開示に会場のわたしたちも息をのみました。

講演会前に先生とお話ししたとき、先生はちょっと、いたずらっぽく笑って、「今回はしくじり先生バージョンでお話しさせていただきます。私も初めて話すんですけど」とおっしゃっていたのです。

なんというエンパワー効果だったことでしょう。ひたすら感激、感謝の公開講座でした。暖かなお人柄が偲ばれる語り口、その中に含まれた私たちへのエール、そして社会で子どもたちを支える大切さ。しっかり受け止めさせていただきました。

そして、会場でもたくさんの方が養成講座申込をしてくださったのです。これも土屋先生に感謝しかありません。本当にありがとうございました。

by まつりん     

バラの接木

5月は大好きな季節だ。バラが咲き誇りワクワクしてくる。

バラは、挿し木、接木(つぎき)、種から育つ。挿し木は簡単だけど、成長するまで非常に時間がかかる。種からのミニバラなどは、成長は速いが、大きく育てるのは難しい。

接木は、原種のノイバラを土台に育てたいバラを接木するものだ。技術が必要で、もちろん試したことはない。

接木したものは、丈夫で、2〜3年もたてば、見応えのある株になる。

人の子も同じかもしれない。

親や兄弟、地域の人の関わりを土台としてすくすくと成長していく。コロナ禍で、地域との関わりが希薄になっている気がする…

緊急事態は過ぎた、ということ。子どもたちの未来を見据えて、地域での関わりを増やしていきたい。

(きりさん)

平和な世界を

昨日、G7広島サミット先進七か国首脳会議が、開幕しました。広島市に集まった各国首脳は、まず広島平和記念(原爆)資料館を視察、平和記念公園の慰霊碑に献花されたということです。夕方のニュースでは、ウクライナのゼレンスキー大統領も来日し、明日(最終日)に参加することになったことを伝えていました。よりよい世界の実現に向けて、実り多き会議となりますように。

戦後まもなく「原爆を許すまじ」という、原爆・戦争反対と犠牲になった人々を悼み平和を願う歌が作られました。それがあまりに重厚すぎたので、子どもや学校でも、また、様々な機会で歌えるように、原水爆禁止世界大会に向けて「夾竹桃の花」や「青い空は」という歌が作られたそうです。この2曲は現在でも広島県内の学校で平和学習などの機会にも歌われ、歌い継がれているそうです。

被爆後「70年間は草木も生えない」と言われた広島で、最初に咲いたのが夾竹桃だったことから、現在、広島市の花になっているという夾竹桃ですが、「夾竹桃の花」の歌詞には、広島だけでなく、長崎と沖縄も取り上げられているのがユニークなところだそうです。核廃絶軍縮、そして平和の維持、安心・安全に暮らせる社会は広島だけでなく、日本全体の願いです。

(ハンドルネーム:Iris)

ネットでんわの開設にむけて

 これまでチャイルドラインでは無料でどこからでもアクセスできるフリーダイヤルとチャットで子どもたちとつながってきましたが、最近、固定電話をもたない 家庭や公衆電話の減少、電話回線の契約をしないスマートフォンの増加によりフリーダイヤルにつながれない子どもたちが多くいることがわかりました。

 そこで、スマートフォンのアプリからの通話「ネットでんわ」(インターネット回線を使った電話)なら、そのような子どもたちともつながることができると考え、チャイルドライン支援センターを中心に全国のチャイルドラインと連携して準備をしてきました。もう少しでスタートできそうです。

 開設にむけての準備として、花王ハートポケット倶楽部様より助成金を受け,通話用のパソコンを購入しました。研修についても助成していただき、わたしたちの活動を応援してくださりありがたいことです。

 フリーダイヤル・チャット・ネットでんわとツールが増えることで一人でも多くの子どもたちとつながれることを願っています。  

(ハンドルネーム いちご)

GW・イベントでスタート

コロナ禍から開放された久しぶりのゴールデンウィーク。各地の観光地の賑わいや高速道路の渋滞のニュースが報道されています。

チャイルドラインとちぎもイベントでスタートです。

まずはフェスタmyうつのみや。4月30日、宇都宮城址公園にて、今年もブースを出しました。子どもたちやご来場の皆様にチャイルドラインをお知らせしつつ駄菓子屋さんブースで楽しんでいただきました。雨模様でしたが、たくさんのお客様でにぎわいました。

いらっしゃいませー
左端が、福本理事長。そしてスタッフ一同です


アンケートに協力してくれた子に私たちのブースで使える金券プレゼント

そして5月3日。コロナ禍でお休みしていましたが、久しぶりにチャリティゴルフコンペ開催です!

場所は新宇都宮カントリークラブ。お天気にも恵まれ、64名のお客様をお迎えしました。

スタッフ一同です!


この紙袋は協賛賞品。ありがたい!お客様にお渡しします。
顧問である佐藤栄一宇都宮市長ご夫妻も参加してくださいました。

新緑のコース、いい気持ち
スナップ写真いろいろです

無事にイベントいろいろ開催出来て感謝でいっぱい。さて、五月末からはいよいよチャイルドラインとちぎ養成講座が開催されます。素敵な仲間が増えますように!

まつりん

栗山月山

晴天の続いていた4月20日、栗山の夫婦山に行ってきました。

林道終点の駐車スペースより30m程東にある牧場ゲート内側より登り始めます。
歩き始め、道ははっきりしていますが、林の中を抜け、明るいカヤトの原をジグザグに少し登ると、道は灌木帯に入ります。この灌木帯がやっかいで、頂上が見えているので不安は無いものの、本当にこの道しかないというしろもの。私もスマホ片手に奮闘を余儀なくされました(ヤマレコやヤマツプといったスマホ内の地図が役立ちます)。
ただし、この灌木をはじめ、カヤトの中に残っている木々の多くは山ツツジなので、時期には見事だと思います。

歩き始め、道ははっきりしていますが、林の中を抜け、明るいカヤトの原をジグザグに少し登ると、道は灌木帯に入ります。この灌木帯がやっかいで、頂上が見えているので不安はないものの、本当にこの道しかないというしろもの。私もスマホ片手に奮闘を余儀なくされました(ヤマレコやヤマツプといったスマホ内の地図が役立ちます)。
ただし、この灌木をはじめ、カヤトの中に残っている木々の多くは山ツツジなので、時期には見事だと思います。

奮闘すること数分、再びはっきりした登山道に出ると頂上は目前です。灌木帯での格闘がうそのような、穏やかで明るいカヤトが広がっていました。
西側には大笹、赤薙、女峰等、日光の山々、前方には栃木百名山の山々が間近に迫ってきます。特に月山の山肌には、ヤシオツツジがあちこちにピンク群をつくっていました。夫婦山より、登山道はさらにのび、栗山ダム、月山にと続いています。
夫婦山よりピークひとつ越えたあたりにコバイケイソウの大群落を見ました。

私は今回、ダム周囲の山を縦走して月山まで行きましたが、最短で登れる夫婦山トンネルは通行禁止になっているので、月山まで行くとピストンということになります。ちなみに、月山駐車場もトイレも使用することはできません。

再び夫婦山駐車スペースに戻った土岐、同年代とおぼしき三人の人たちが、持参した椅子とテーブルでお茶を楽しんでいました。山には登らなかったようです。青空の下、雄大な山を 眺めながらお茶を楽しむ、そんな山旅もいいなと思いました。
今度、足の弱った山友を誘ってみようかと思いつつ、帰路につきました。

駐車スペースより赤薙方面を見る
山頂

(ハンドルネーム:道草)

勝手姉妹郷

最近出た雑誌で「久しぶりの海外は、まず台湾から始めよう」という特集が組まれていました。エキゾチックな旅行気分と、親戚の家のような居心地のよさの両方を味わえる台湾が、このタイミングに最適な旅先というのもうなずけます。

 台北にほど近い桃園市の大渓(DAXIダーシー)という街をご存じでしょうか。木工業と水運で古くから栄えた町ですが、伝統を大切にする姿勢も、往時の町並みが残る「老街」のノスタルジックな光景も、毎朝開かれる朝市のエネルギッシュなにぎわいも、現代の生活にセンス良く溶け込んでいて、益子との共通点や見習いたい点もたくさん感じます。

 昨秋、縁あって大渓と益子は「勝手姉妹郷」という民間の交流宣言を締結。そしてこのたび、大渓のまちづくりの一翼を担うC houseの皆さんを、益子の地域コミュニティ・ヒジノワがお迎えすることになりました。

題して「フレンドシップクラフトウイーク」。大渓の皆さんとともに益子参考館を館長・濱田友緒氏らのレクチャーを受けながら見学できる参考館ツアー(5月20日)をはじめ、starnet ZONEを会場に行われるC house代表・陳美霞さん講演会「大渓に学ぶ、風土に根ざした創造性あふれる古建築と木藝のまちづくり」(通訳付・5月21日)や、大渓の観光案内やC houseの服飾ブランド「茶杉」等を販売するDAXI STORE@益子の開設(5月12日~22日)などを計画しています。

 「なになに?」と思った方。掲載のフライヤーほか、ヒジノワCafé&SpaceのWebやSNSをのぞいてみてくださーい。(ハンドルネーム・ちゃわん)

黄砂で思い出す環境問題

先日、中国大陸から飛来した黄砂が、栃木県内でも観測されました。前日のニュースで、黄砂の粒子は微細で視界や体調が悪くなることがあり、洗濯物や寝具に付着すると落とすのがたいへんなため屋外には干さないように、と注意を促していました。

学校では(立地にもよるのでしょうが)、校舎に黄砂が入らないように、気温が上がっても教室の窓は開けないようにしていたところもあったとか。ちょっと前まではコロナウィルス感染予防のため、寒い時期でも窓を開けて換気をしていたというのに。いやはや…。

そういえば、2011年の東日本大震災で福島第一原発の事故で放射能が降った時も、放射能汚染から身を守るために、室内用の物干し台が飛ぶように売れ、子どもたちは外で遊べなくなり、屋内プレイパークなるものが大賑わいだったということでした。

環境の影響は健康問題につながるため、簡単に見過ごすことはできません。

今となっては昔の話になりますが、戦後、いわゆる高度経済成長期に大きな問題となったのが公害でした。Wikipediaによると、公害とは経済合理性の追求を目的とした社会・経済活動によって、環境が破壊されることにより生じる社会的災害である。 とのことです。

そのひとつである大気汚染に関しては、たとえば、“東京は空気が汚い、こんな空気を吸っていると気管支をやられ、喘息になってしまう”と、さんざんなことを言われていました。そして、現代の日本ではめったに聞かなくなった光化学スモッグなるものが、東京など都市部ではよく発生していました。発生すると学校では、健康に害を及ぼすということで、子どもたちは休み時間や放課後など、校庭で遊べなくなりました。つまり、外で遊ぶという子どもたちの楽しみは、奪われてしまったわけです。

公害は国民の日常生活を脅かす大きな原因であったため、公害対策基本法、環境法が制定され、政府も民間企業も一般家庭も対策と環境改善のために努力をしてきました。そのかいあって、現在では当時にくらべれば、公害はずいぶんおさまってきています。良いことです。まだまだ…の部分はあるでしょうけれど。

現在はSDGsの時代です。統一地方選挙の今日、世の中が半世紀前に後戻りしませんように、子どもたちが安心して遊べる環境が守られますように、と願います。

(Iris)

新たなスタートに寄せて

2001年2月、「子どもたちの声をうけとめる」その想いだけで産声を上げた「チャイルドラインとちぎ」は、お陰様で丸22年を迎えることができました。その間多くの皆さまにこの活動をご理解・ご支援頂きましたこと、改めてこの場を借りて御礼申し上げます。

今では認定NPO法人格を取得してから10年経過し、社会的責任を負いながらも変わりなく「子どもたちの声をうけとめ」更にその声を「社会に発信する」というミッションを果たすべく、地道に活動して参りました。

そしてこの度、松江比佐子前理事長のバトンを受け継ぎ理事長職をお預かりすることとなりました私、福本佳之と申します。本来であればご支援頂いている皆様お一人お一人に直接ご挨拶するところではありますが、まずはこの場を借りてご挨拶申し上げます。どうぞよろしくお願いいたします。

僭越ながら私の事を少しお話しさせてください。私は1975年北海道根室市の出身です。

当時の田舎町では一般的でありましたが、大学進学を志すと高校生から親元を離れ一人暮らしを始めます。現代ほどに情報手段が発達していなかった当時、15歳の少年が親元を離れることはまさに「自立」そのもの。友人は出来たとしても簡単に親を頼れなかった私がたどり着いたのが、親でも先生でもない第3の「大人」でした。

 下宿先のおばさん、ラーメン屋のおばちゃん、床屋のオヤジ、そんな何気ない日常で出逢う「大人」が、私にとっては親代わりの大切な話し相手でした。恐らく、いや間違いなく私にとってのチャイルドラインの「受け手」がそこに存在していたのです。

今頃になって気づく「大人」の有難さ。私たちチャイルドラインとちぎも、子どもたちの「今」に寄り添いつつ、彼らの「未来」を応援する、そんな存在であり続けたいと想っております。

2023年度は「こども家庭庁」が設置され、時の政府は「異次元の少子化対策」を打ち出しています。政府がわざわざ宣言するということは「対策が遅れている」という裏返しでもあります。

チャイルドラインとちぎは、子どもの権利条約の理念のもと、「子どもと大人と対等な存在であり、社会をつくるパートナー」という子ども観を大切に、「子どもは社会の鏡であり、宝である」ことが当たり前となる社会の実現に向けて活動していきます。今後ともご理解ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

認定特定非営利活動法人 チャイルドラインとちぎ
理事長 福本佳之